ハムレット

シアターコクーン / 昼 / 1階 R列 18番

ミーハーキャスティングで見る気がなかったんだけど、急遽ヤフオクでGETしたのは、劇団四季のハムレットのビデオが手に入り、観たのがキッカケ。

レミゼレポで書いたかもしれないけど、わたしは文学少女じゃなくて、もちろんハムレットも読んだことがありません。四季版ハムレットを観て、なに?これ。これが「悲劇」なの?って思ってね。ちょうど今やってるし、四季ではないハムレットも見たくなって行きました。


ストーリーは一緒だった。(あたりまえ?(笑)) わたしは四季の方が好きかな。
今回の劇場は渋谷文化村シアターコクーン。本来の舞台部分は丸々、向かい合うように客席になっており、本来の客席1~10数列目くらいが舞台になっている、変形劇場でした。

一幕は舞台をグルリと金網が張られており、ニ幕はそれが取り外される。

舞台3ヶ所に奈落機構、上手下手の袖、そして客席の各扉…と、それぞれがキャストの出入りに効果的に使われていました。

 

キャスト毎の感想ですが。

○ハムレット:藤原竜也さん

よかった。すごくよかった。さすが、舞台慣れしている、という感じでした。でも「狂気」とか「苦悩」とか、なんていうかな…アッサリしている気がする。

(四季版は石丸さんではなく、下村さんだったので、あっちがベタベタしてるだけかもしれないけど(笑))

「狂っている」「ようにみせかけてそれは演技」っていうあたりがメリハリが弱くて、なんかキレイすぎちゃう感じ。もう少しニンゲンクサイ感じが欲しかったかなぁ。

しっかし、ハムレットっておしゃべりだね。(いや、セリフ多いだけだが。)

○オフィーリア:鈴木杏さん

も~、文句なしですね~。

序盤の、兄レイアティーズとの仲良しシーン、カワイイ。わたしの席のすぐ横から「ヒャァアア~~!」って階段下って、舞台に上がるところはビックリしたけど。(笑)(「ハムレットさまが…!!」って父ポローニアスに伝えるシーン)  「尼寺へ行け」のシーンは藤原さんも鈴木さんも迫力があって、金網も効果的に使われててよかった。

あとは何といっても2幕。歌から台詞、台詞から歌が流れるようで、おかしくなっちゃった雰囲気がとても出ていました。花言葉のとこも、クローディアス、ガートルード、レイアティーズを飲みこむようなテンポのよさが観られました。
舞台は2作目とのこと。ドラマもいいけど、舞台もいいですね。好きです。

○レイアティーズ:井上芳雄さん

ちょっとミュージカル的な「芝居のクササ」 が気になったけど、歌のない彼もよかったです。声が通りますね。発声方法がストレートプレイだけの人と違うのかなぁ?

やっぱりオフィーリアとの仲良しシーンがかわいらしい。その後、オフィーリアもハムレットもレイアティーズも救いようのないほうに落ちていくので(笑)、この「しあわせ」なシーンが印象的です。

あと、ラスト。罪を感じ、集中できず2敗する辺り(そういう解釈であってる?)が、なかなかでした。荒川さん(←四季版ハムレットのレイアティーズ役)の時も思ったけど、3敗(?)しかけた後、背中を向けたハムレットに、エイッと切りつけるのは、あれはどうかと…(ってシェークスピアに文句言ってる?わたし・・・(笑))

○フォーティンブラス:小栗旬さん

ポスター等に載っているので仕方ない・・・。彼にはひとことだけ。

『台詞全てを、怒鳴っているのはなぜですかっ!?』 特にラスト。

 

っていうか、なんで彼(フォーティンブラス)なわけ?

「ハムレット」つって、ハムレット&オフィーリアはわかるよ。で、今回のポスターはあと2人いるじゃない?じゃ、1人はレイアティーズ?で、もう1人は・・・?ホレイショー?って思ってたんだけど、観てみたらフォーティンブラス。わからん・・・。

オグシュン、宣伝用キャストかい?(笑) でも小栗さんがホレイショーじゃなくて、(出番の少ない)フォーティンブラスでよかったけどね。…あ、でも断然かっこよかったですけど。顔姿は。

 

○クローディアス:西岡篤馬

みょうにエッチくさかった・・・、じゃなくて・・・。

亡霊もやってるのがちょっと驚きました。四季は別の人がキャスティングされているけど、クローディアスと亡霊は1人2役、っていうのがスタンダードなのかな?それともこれが「ニナガワ」なんでしょうか?

 

で、最初に戻って「わたしは四季の方が好きかな。」ですが。

1.劇中劇、なんか、奇をてらいすぎ。

あのシーンはクローディアスの動揺ぶりと、それを観察するハムレットに注目したいのに、毒殺者役(井出らっきょ)が脱いでどうするっ!!みたいな。

あと1ヶ所わからなかったのは、劇中劇で台詞なしの劇をやった後、台詞のある劇をやったのね。あれは何?四季でもそうだったっけ?ちょっと意図がわからなかった。(眠かったから何か見落としてるかも?(笑))

2.亡霊、亡霊らしからぬ。

亡霊っぽくない。もうちょっと、なんだろう幻想的な演出が欲しかったかな。四季はスモークがたかれ、ライトもブルーっぽくて、亡霊の台詞はエコーがかかるんだよね。…あ、今日の芝居にはマイクなかったのかな?

3.墓場のシーン

ごめん、四季のことばかりで。四季ではこのシーン、ハムレットとレイアティーズが「2人で」墓場に入るんだけど、なんかそれがすっごく印象的だったんだよね。2人とも、それぞれオフィーリアを愛している、って感じが強く表現されてたのかなって。

4.キャスト若すぎ。

ハムレットもレイアティーズもちょーっとだけ若すぎる。苦悩する姿もイマイチ弱い。…上手く言えないけど、なんていうんだろう…、その苦悩が「若さゆえの悩み」って感じで、共感しにくくひとごとみたいな…。10年後、藤原&井上で見たい気がした。

オフィーリアはあれでいい。オグシュンはもういい。

てな感じでしょーか。もう1回、今度は四季版を観たいです。

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