ミス・サイゴン

帝国劇場 / 昼 / 1階 W列 12番

今日は1階の後ろから2列目のA席。帝劇は広いのでどうなのかなと思いましたが、通路側だったし傾斜もあってとても観やすい席でした。

で、先週末に引き続き2回目のミス・サイゴン。

今回は市村正親さん、井上芳雄さん目的で取ったんですが、レミゼのエポニーヌで光っていたANZAさんや、東宝ミュージカルのアンサンブルでよく観ているtekkanさんも楽しみでした。その中でキム役の新妻聖子さん。ぶっちゃけ期待していませんでした。だって「王様のブランチ」ですよー。昨年エポニーヌをやったとは言え…、ねぇ?(笑)

○キム:新妻聖子

でも彼女のキムは素敵でした。顔がいまいちベトナムっぽくない気がするんですが(そもそもベトナムっぽいって???)、例えば登場シーンなんかは「少女が場違いなとこに連れてこられちゃった」感じがしたんだよね。

松さんは年齢が上で少し落ちついているせいか、単に「来たことないところに来ちゃった」程度だったんだけど、新妻さんは戸惑いが感じられてよかったです。

歌も驚くほど上手で、クリスとのデュエットは芳雄ちゃんを食っちゃうほどだったし、2幕の1人で歌う「サン・アンド・ムーン」はよかったなぁ。それとトゥイに子どもを見せる場面や、エレンに食って掛かる場面の歌、叫ぶように歌うところなんかはとてもよかったように思います。

他のキャスト。

○エンジニア:市村正親

ああ、オリジナルだ、って感じでした。あきらかに別所さんにはなかった、笑いや喝采がありました。間も雰囲気もよかったです。

ただ、ちーーっと年食っちゃってるよね。でもそれが余計に、「アメリカン・ドリーム」を夢見続けるエンジニアが滑稽で悲しくみえました。

○クリス:井上芳雄

芳雄ちゃんって「王子」なんだよね。

わたしが実際観たのは「モーツァルト!」と「ファンタスティック」のマットだけだけど、「エリザベート」の皇太子とか、シンデレラなんとかでも王子じゃなかったっけ?

そんな彼が初めての汚れ?(憎まれ?)役。で、でも、やっぱり井上クリスはサワヤカさんで憎めないタイプだった。

ちょっと若いなぁ。歌もちょっとソフトすぎかなぁ。「サン・アンド・ムーン」や「♪蓮の花ぁ~」とか「♪奏でるよ、サキソフォ~ン」とか、そういうのはすごく甘くてウットリでした。

あとヘリコプター搭乗シーンや、ラストシーンの「キーーーム!!」は、あ、何か叫んでる。みたいな感じだったので、ちゃんと「キーーーム!!」と叫んで欲しいなぁと思いました。

○エレン:ANZA

彼女はなんですか?何かトラブルがあったんですか?今日が初日だったようですね。今日の彼女はイマイチ精彩に欠けました。期待してただけに残念。それにやっぱりちょっと若いよね…。

○トゥイ:tekkan

お願い。黒髪にして。アジアの男なんだから…。茶髪だし顔も濃い系なので、どうもベトコンに見えなかった。歌は声質はよく響く音は響くのですが、低音が苦手なのかな?

これ、クリスって難しい役ですよね。

どうしても日本人は同じアジアの女性、キムに感情移入して観がちと思うんです。そうするとクリスは憎まれ役ですよね。あれだけアツイ恋をして、あんな悲惨な別れ方をしたのに「愛する妻がいる」「新しい人生はキミ」だの…。

でも実はそれまでに3年経っていて、ジョンがキムに言うには「帰国した彼は言葉をなくし、やがてこの国で生きると言った」と。

でも劇中ではそれくらいしかクリスは語られない。気の毒っちゃ、気の毒か。でも「彼女と子どもはバンコクに残して援助だけしよう」とか言うな!バカ!って感じです。

逆にアメリカの方が観たら、どうなんでしょうね。

親の約束を頑なに守り通そうとするトゥイの気持ちなんかは、アジアならではって感じなのかもしれません。(日本人なら自分は違っても、なんとなくは理解できますよね。)

っていうか、ジョンですよ。一番ちょーし、いーの。ベトナムでは「女おごるよ」とか言ってて、戦争終わったら「罪の証拠だ、みんな我等の子」だもん。調子よすぎです。でもやっぱりここにも3年の月日が流れているんですよね。

戦争の犠牲者はキムだけじゃないんだなと思います。

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