ヴァージニア・ウルフなんかこわくない?

シアターコクーン / 夜 / 1階 E列 10番

そうですね。演出家、舞台監督、そして役者の「技術」を見せてもらった、って感じかなぁ。
いくつかのサイトで「難しい」「よくわかんなかった」ってあったけど、わたしは・・・そうは思わなかったなぁ。なんでもかんでも比喩に比喩を重ねてフクザツにしたりするのがわかりにくいのかな。あれは「ゲーム」的な会話なんであまり細部の意味にこだわってると、ついていけなくなるのかもしれないね。

#以下、役名がわからないので、役者名でゴメン。

予習はあらすじをシスカンパニーサイトでしか見てなかったんだけど、1部冒頭から、大竹しのぶが哀れというか・・・なんていうの?なんかね、わたしを見ているようで、ちょっとアレだった。(笑)

わたしの解釈が間違ってなければ、世間的に見たら、妻は夫を蔑んでいて「よくあの旦那はあのカミさんと一緒にいるよなー」的な夫婦だけども、実のところは罵り合いの会話=2人だけにわかる暗黙のゲームを楽しみ、実はどちらかというと妻のほうが夫を愛している、って感じ?

そして会話のゲームの中に、お互いの本音を混ぜていく…。というか逆で。

子どもがおらず夫婦生活もギクシャクand/orマンネリ。でも真正面から向き合えない夫婦は、あんな罵り合いの会話でしか本音が言えない。・・・ってそんな解釈をしましたが考えすぎかな。

子どもの話しはさ、最初ともさかが「お子さんがいるんですってね、明日21才の誕生日の」と言った直後の段田の反応で、本当はいないのね?ってくらいわかるよね?わかんないのか?いや、わかるって…。うん…。

どちらかというと稲垣よりも、その前に段田がともさかに言った「そうだったのか」の意味の方が微妙。稲垣・ともさか夫妻は最初は、夫は想像妊娠って言ってるけど、妻が勝手にオロしたのか?とも思ってたけど、妻の一方的な避妊によって子どもができないのかな?「どうやってんだ?ピルか?なんとかか?」みたいなセリフの返答が聞きたかった。

って、ま、いいか・・。

とにかく脚本は一見むずかしー感じだし。四方を観客で囲むっていうもの、観客本意ではなく、役者本意だよね。役者が四方から観られても大丈夫みたいな演技に挑戦っ!て感じ?

言葉が悪いんですが、ちょっと間違うとオ○ニープレイだよね…。観客に理解されなくてもいい!とにかく難しいことに挑戦してみたい!!!って感じ…。いや、わたしは単純明快ラブストーリーが一番好みなんで、いじわるい考え方するとそう見えちゃうんだけど…。主観です。ハイ。

あの脚本であってもキャストと演出変えれば、案外コメディにもなるよね…。4人が4人とも哀れで滑稽。笑い飛ばしちゃえ、みたいな。(小林聡美とか、八嶋智人あたりが思い浮かんだ。)

でも今回の演出。なんか、ほんと、おなかいっぱい、ごちそーさま!って感じでした。

ただ、素晴らしかったのは4人のキャスト。

大竹しのぶはあんなに小汚い言葉吐きまくってても、哀れで小憎らしくもカワイイ妻になっている。

段田安則もパッと見は「いつもやられっぱなしだから逆襲してやるー!」っても見えるけど、実は裏切られた(のよね?2人だけの「息子」を他人に話されて)悲しみによる反逆みたいに感じられました。

わたしは、ともさかはあーんまり好きではないのでちょーっと気持ち悪かったんだけど、そうだな…。もう少し彼女も、実はまともなんだけど子どもを産むのが恐くて、ちょっとアタマ弱いフリしてる…んじゃないかもしれないけど、そういうメリハリのある女性だったらよかったなぁ。

吾郎ちゃんは、吾郎ちゃんでしたね。演技をするっていうよりは、役を自分に引き寄せてみましたって感じ。(笑) 誉めてる。誉めてる。

でも思ったのは、あのニック。

木村くんだと、あのニンゲン臭い感じが半減でカッコよすぎちゃうと思うの。剛だと、どっちかっていうと段田のやった役の方が似合うし、慎吾だと…(あまりわたしが直視したくない慎吾の一部分なんだけど)、慎吾だと「怒鳴りっぱなし」になっちゃいそうでコワイ。(笑) 中居くんはもう想像できない域の役柄。・・・ということで、やっぱニック役は稲垣吾郎だなと思いました。

んで、稲垣吾郎。

太ったというよりは、鍛えた=カラダ造ったのかな?特にYシャツになった上半身がたくましかったデスネ。Yシャツの下におそらく2枚以上は着てると思われるシャツ…。(笑) ごろーちゃんらしい…。でもさ、あの役柄で汗グッショリかいてるのもイメージ壊れるし、でも本当は汗グッショリだろうから、あの下着Tシャツはニック、という男性やるからには必須アイテムと思います。

あのソファー裏のラブシーンのとこにいる特S席の方、うらやましい。多分、あそこなら息遣いとかまで聞こえるし、ヘタしたらニオイも来るから、もう、ね…、ね?(何を聞いてるんだ…) That’s entertainment!生の舞台の醍醐味って感じだよ。きっと。グフフ。

【おすすめ度(1-10)】4.0
【もう一度観にいきたいか】小説があれば、小説読んでから観たい。
【本日のキャスト】
マーサ: 大竹しのぶ
ジョージ: 段田安則
ニック: 稲垣吾郎
ハネー: ともさかりえ
作: エドワード・オルビー
演出: ケラリーノ・サンドロヴィッチ

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